ファクタリングと手形の裏書譲渡の関係について

ファクタリングと手形の裏書譲渡はどちらも債権の早期回収や事業資金調達に利用される点で共通しますが、大きな違いも存在します。ファクタリングは売掛債権をファクタリング事業者に買い取ってもらうことです。ファクタリング事業者は1%から3%ほどの手数料をとって売掛債権を買い取ることで利益を得ます。売掛債権はファクタリング事業者が回収することになります。
手形の裏書譲渡とは商品の仕入れなどを行う際に手形を譲渡することです。約束手形や為替手形には支払期日が明記されています。支払期日までに手形を振り出した者が銀行に資金を預けて受取人が現金化します。支払期日以前に受取人が資金を必要とする場合に手形の割引が行われます。支払期日は満期日とも呼ばれ、本来であればその日までの利息を含めた満額が支払われます。一方満期日以前に現金化を行うと利息の満額がもらえません。そのため割引を行う際には一定の割引料が引かれることになります。割引の場合には譲受人は銀行ですが、裏書譲渡の場合は企業や個人事業主であるという違いが存在します。
ファクタリングと裏書譲渡の大きな違いは不渡りリスクの有無です。手形を発行した者が破綻した場合には、裏書譲渡人にも責任が及びます。一方ファクタリングでは売掛債権の債務者が破綻した場合でも債権の譲渡人が責任を負うことはありません。不渡りのリスクはファクタリング事業者が負うことになるため、裏書譲渡よりも少ないリスクで債権を回収し資金調達することができます。

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